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失敗しないバジルの育て方!室内で初心者でも長持ちさせる基本とコツ

こんにちは。園芸の教科書運営者のめぐみです。

お料理のアクセントにも大活躍のバジルですが、お庭やベランダがないからと諦めていませんか。実は、100均で揃うアイテムを使ったり水耕栽培を取り入れたりすることで、室内でも手軽に楽しむことができるんですよ。

ただ、室内でのバジルの育て方に関して調べてみると、せっかくお部屋で育て始めたのにすぐ枯れると悩む方や、室内ならではの虫の発生に戸惑う方も多いようです。また、液肥の正しい使い方について疑問を持つ声もよく耳にします。

日当たり不足と水のやりすぎで枯れたバジルと、青々と育った健康なバジルの比較イラスト

園芸の教科書・イメージ

そこで今回は、バジルを室内で元気に長持ちさせるための基本的な準備から、ちょっとしたお手入れのコツまでを詳しくご紹介していきます。この記事を読んで、ぜひお部屋に爽やかな香りと緑をプラスして、毎日の生活を少し豊かにしてみませんか。

この記事のポイント

  • 室内でバジルを育てるための基本的な準備と苗の選び方
  • 土を使った栽培と清潔な水耕栽培のそれぞれの魅力と手順
  • 日当たりや水やりなど室内環境で失敗しないための管理のコツ
  • 室内栽培で気になるコバエなどの害虫対策と冬越しのポイント

室内でのバジルの育て方!基本と失敗しないコツとは?

光と風、水やり、思い切って切る(剪定)という、バジルを長持ちさせるための3大要素

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室内でバジルを育てる最大の魅力は、なんといっても天候や外の害虫に悩まされることなく、自分のペースで成長を見守れることですよね。キッチンやリビングに緑があるだけで、お部屋の雰囲気がパッと明るくなりますし、なにより使いたい時に新鮮な葉っぱをサッと収穫できるのは本当に便利です。

でも、室内という限られた空間だからこそ、光、水、風のバランスには外で育てる以上のちょっとした気配りが必要になってきます。ここでは、種から育てるか苗から始めるかという最初のステップから、室内栽培の土台となる土やプランターの選び方、そしてインテリアとしても楽しめる置き場所の工夫まで、基本的なポイントを一つずつ丁寧にお伝えしていきますね。

最初は少し難しく感じるかもしれませんが、基本さえ押さえてしまえば、バジルはとても応えてくれる植物なんですよ。

初心者でも安心な苗の選び方と準備

室内でバジル栽培を始める際、最初の一歩となるのが苗や種の準備です。まずは失敗しにくいスタートラインの選び方から見ていきましょう。

種まきと苗のどちらがおすすめ?

バジルを育てる第一歩として、種から育てるか苗から育てるかで悩む方も多いと思います。結論から言うと、室内栽培が初めての方には、圧倒的に苗からスタートすることをおすすめします。

種から育てるのも発芽の喜びがあって楽しいのですが、室内だとどうしても日照時間が足りず、茎が光を求めてヒョロヒョロと長く伸びてしまう徒長という状態になりやすいんです。

徒長してしまうと風で倒れやすくなり、ちょっとした環境の変化で枯れてしまう原因になります。一方、園芸店で売られている苗であれば、すでに根がしっかり張ってある程度成長しているため、環境の変化にも強く、買ってきてすぐに元気な葉っぱを収穫できるという嬉しいメリットがありますよ。

失敗しない苗の見分け方

園芸店やホームセンターで苗を選ぶときは、ただ直感で選ぶのではなく、以下のポイントをしっかりチェックしてみてください。

  • 葉っぱの色が濃い緑色で、ツヤがあるもの
  • 茎が太くてしっかりしており、根元がグラグラしていないもの
  • 葉の裏側や茎の付け根に虫がつていないか
  • 一番下にある葉っぱが黄色く変色して落ちていないか

ちなみに、スーパーの野菜コーナーで売られている食用のバジルを買ってきて、元気そうな茎を水に挿して根っこを出させる挿し木・水挿しという裏技もあります。とても安上がりですし、毎日のように根が伸びる生命力を感じられて楽しいので、少し栽培に慣れてきたらぜひ試してみてくださいね。

室内で育てるなら土選びが成功の鍵

バジルを室内で育てるなら土選びが成功の鍵

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土を使った栽培では、根の状態がそのまま葉の健康に直結します。室内ならではの衛生面に配慮した土作りのポイントをご紹介します。

室内栽培の天敵コバエを防ぐ土選び

バジルを土で育てる場合、室内という環境を考えると土選びは外で育てる時以上に気を使いたいポイントです。室内栽培の土で一番避けたいのは、コバエなどの不快な虫が湧いてしまうことですよね。

一般的な腐葉土や堆肥がたくさん入った屋外用の土は、植物にとっては栄養満点で素晴らしいのですが、同時に虫の卵が混ざっていたり、有機物を餌にするコバエを引き寄せやすかったりします。

そのため、室内で使うのであれば、室内向けに加熱処理された土や、虫が湧きにくいと表記されている培養土を選ぶのが大正解です。これらは有機物を極力減らして無菌状態に近いため、室内に置いても衛生的に保つことができます。

ポイント

どうしても土の表面から虫が湧くのが心配な場合は、土の表面(上部1〜2cmほど)だけを、無機質で清潔な赤玉土や化粧砂で覆って蓋をしてしまうというテクニックもおすすめです。これだけで、土の中の匂いが漏れにくくなり、虫の発生リスクをグッと下げることができますよ。

肥料との上手な付き合い方

バジルはお水と同じくらい肥料(栄養)が大好きな植物です。土の栄養がなくなってくると、下の方の葉っぱから徐々に黄色くなって落ちてしまいます。室内で育てる場合は、匂いが出にくい化成肥料や液体肥料を使うのがおすすめです。

バジルに肥料を与える適切な時期とおすすめの種類でも詳しく解説していますが、成長が活発な時期には、月に1〜2回程度、規定量に薄めた液肥を与えてあげると、葉の色ツヤが驚くほど良くなりますよ。ただし、鉢の底には必ず鉢底石を敷き詰めて、水はけと通気性を確保して根腐れを予防することを忘れないでくださいね。

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プランター選びで成長を最大化する方法は?

プランター選びでバジルの成長を最大化する方法は?

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お部屋のインテリアに合う鉢を選ぶのも楽しい時間ですが、バジルがのびのび育つためには機能性も欠かせません。根の呼吸を妨げない理想のプランターについて考えてみましょう。

根の張りに合わせた鉢のサイズ感

お部屋のインテリアに合わせつつ、バジルがのびのびと育つプランターを選ぶことも大切です。スーパーで売られているような小さなパックのイメージがあるかもしれませんが、本来のバジルは思いのほか根っこを深く、そして広く張るパワフルな植物です。

あまり小さすぎる鉢だとすぐに鉢の中が根っこでパンパンになる根詰まりを起こしてしまい、お水も栄養も吸えなくなって成長が止まってしまいます。

1株の苗を植えるのであれば、4〜5号鉢(直径12〜15cm程度)のサイズが一番扱いやすくておすすめです。もし複数株をまとめて横長のプランターに植えたい場合は、株と株の間隔を最低でも15〜20cmは空けるようにしてください。密集しすぎると風通しが悪くなり、カビの病気や虫の原因になってしまいます。

素材別のメリットとデメリット

プランターの素材については、見た目のお好みで選んでいただいて大丈夫ですが、室内で育てるなら通気性に優れた素焼きの鉢(テラコッタ)や、最近人気の不織布ポットなどが、土の中が蒸れにくくてバジルの根っこには優しいですね。それぞれの素材の特徴をまとめてみました。

プランターの素材 特徴と室内栽培への適性
プラスチック鉢 軽くて安価、デザインも豊富でお部屋に合わせやすいです。ただし通気性・透水性がないため、水のやりすぎによる根腐れには十分な注意が必要です。
素焼き鉢(テラコッタ) 鉢の表面にある目に見えない無数の穴から空気が通るため、通気性・吸水性が高く根腐れしにくいのが最大のメリットです。少し重さがあり、割れやすい点には注意。
不織布ポット 通気性と排水性が抜群で、根の成長を健全に促します。使わない時は折りたためて収納できるのも魅力です。受け皿は少し深めのものが必要です。

おしゃれな空間を作る室内バジルの配置とは?

窓際での日光浴と、病気を防ぐための風通しの重要性を説明する解説画像

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バジルを置く場所は、単なるインテリアの配置以上の意味を持ちます。光と温度のバランスを考えたベストポジションを探りましょう。

日当たりと光合成の重要性

さて、鉢と土の準備ができたら次はどこに置くかですね。バジルはお日様の光が何よりも大好きな陽生植物です。そのため、室内での特等席は1日を通して一番長く日の当たる南向きの窓際になります。

バジルは熱帯生まれの植物であり、発芽や生育の適温は20~25℃と高めです。15℃を下回ると生育が悪くなるため、室内の温度管理には十分注意してくださいね(出典:サカタのタネ『バジルの育て方・栽培方法』)。

理想を言えば、1日4〜5時間はしっかり太陽の光に当ててあげたいところです。光が足りないと、光合成が十分にできず、茎だけがヒョロヒョロと間延びして葉っぱの色が薄くなり、バジル特有の素晴らしい香りも弱くなってしまいます。

もしお部屋の構造上、どうしても十分な日当たりが確保できない場合は、植物育成用のLEDライトを導入するのも一つの有効な手です。最近では、インテリアにスッと馴染むおしゃれなクリップ式ライトや、スタンド型のスマートなLED照明などもたくさん出ているので、お部屋の雰囲気を壊さずに楽しみながら工夫してみてください。

適切な温度管理と葉焼けへの注意

太陽の光は大切ですが、ちょっとした落とし穴もあります。特に真夏のジリジリとした直射日光には少し注意が必要です。

注意ポイント

真夏の強烈な直射日光がガラス越しに当たり続けるような場所は、葉っぱの細胞が火傷をして茶色く枯れてしまう葉焼けを起こす危険があります。人間がちょっと暑すぎるなと感じるような強烈な日差しの時は、薄手のレースのカーテン越しに柔らかな光を当ててあげるか、少しだけ窓から離してあげると安心ですよ。

虫対策に有効な室内でのメンテナンスとは?

虫対策に有効な室内でのメンテナンスとは?

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室内だからといって油断できないのが害虫の存在です。日々のちょっとした習慣で、虫を寄せ付けない環境を作ることができます。

風通しが明暗を分ける

室内でバジルを育てていて一番ショックなのが、コバエやアブラムシといった害虫を葉っぱの裏に見つけてしまった時ですよね。閉鎖された室内空間では、天敵となる虫(テントウムシなど)がいないため、一度発生するとあっという間に増えてしまうことがあります。だからこそ、日々の観察と予防が何よりも大切になってきます。

もっとも身近で、かつ劇的な効果がある予防法は、風通しを良くすることです。

空気が淀んだジメジメした場所は、虫たちの絶好の隠れ家になってしまいます。室内の空気が動かない時は、サーキュレーターを弱く回して植物の周りの空気を優しく動かしたり、定期的に窓を開けて換気をしたりするだけでも、虫の発生率は驚くほど下がります。茎が少し揺れる程度の風を当てることで、バジル自身も倒れまいとして茎を太く丈夫に育てる効果もあるんですよ。

コバエ撃退!めんつゆトラップの作り方

気をつけていても、土の有機物などに誘われてコバエ(ショウジョウバエなど)が発生してしまうことはあります。そんな時は、殺虫剤を使う前に、ご家庭にあるもので簡単に作れるめんつゆトラップを試してみてください。

step
1
不要になった浅い容器(プリンのカップなど)を用意します。

step
2
水とめんつゆを1:1の割合で入れます。この発酵した甘い匂いがコバエを強烈に引き寄せます。

step
3
そこに台所用の中性洗剤を数滴だけ垂らします。洗剤の界面活性剤が水の表面張力を奪うため、匂いに誘われてやってきたコバエが水面に止まれず沈んでしまうという仕組みです。

また、柔らかい新芽につきやすいアブラムシには木酢液(もくさくえき)を水で500倍〜1000倍に薄めたものをスプレーするのが効果的です。特有の焚き火や燻製のような香りを虫が山火事だと勘違いして嫌がるため、安全な忌避剤として使えます。

ただし、原液は強酸性で植物を枯らしてしまうので、必ず規定通りに薄めて使ってくださいね。

バジルでゴキブリ対策はできる?噂の真相は?

バジルでゴキブリ対策はできる?噂の真相は?

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ハーブの香りが害虫を遠ざけるという話は有名ですが、バジルの場合はどうなのでしょうか。その効果と現実的な対策についてお伝えします。

香りの効果と虫の生態

ハーブを育てていると、バジルの香りでゴキブリが寄り付かなくなるって本当?という話を一度は耳にしたことがあるかもしれません。確かに、ペパーミントやクローブといった一部のハーブの強い香りを、特定の害虫が嫌がる忌避効果があるというのは事実として存在します。

しかし、残念ながらバジルをお部屋に置いておけばゴキブリが出なくなるというほどの強力な防虫・忌避効果は期待できません。

むしろ、バジルが放つ豊かで甘い香りは、人間にとっては食欲をそそる素晴らしい匂いですが、雑食性の虫たちにとってもなんだか美味しそうな匂いがするぞと魅力的に感じられてしまうケースもあるようです。

ゴキブリ対策としては、バジルの香りに頼るのではなく、生ゴミの水分をしっかり切ってこまめに捨てる、部屋の隅にホコリを溜めずに清潔に保つ、そして通り道になりやすい場所に専用の駆除剤(ベイト剤)を適切に配置するといった、基本的な衛生管理を徹底することが一番の近道です。

バジルはあくまでお料理を美味しくする素敵なハーブとして、純粋に栽培の過程を楽しむのが良いかなと思います。

効率的なバジルの育て方!室内向けシステム選び

置き場所、水やり、収穫方法について、枯れる原因となるNG例と成功するOK例をまとめた比較表

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土を使った栽培は、土壌に含まれる微量要素のおかげで植物が力強く育ち、風味も豊かになりやすいという大きなメリットがあります。しかし、お部屋の中に土を持ち込むことにどうしても抵抗がある方や、虫の発生を極限までゼロに近づけたいという方もいらっしゃると思います。

もっと清潔に、そして手間をかけずに育てたいという方には、土を一切使わない水耕栽培などのシステム栽培がぴったりです。最近は100円ショップのアイテムだけで今日から始められる手作りの容器から、インテリアに映えるお洒落な専用キットまで、ライフスタイルに合わせて様々な選択肢が用意されています。

ここでは、土を使わないからこそ気をつけるべき水と栄養(液肥)のシビアな管理方法や、冬の寒さを乗り切って長期間バジルを楽しむための具体的なテクニックを解説していきますね。あなたのお部屋に一番しっくりくる、無理のない方法を見つけてみてください。

水耕栽培を100均グッズで手軽に始める手順とは?

コストを抑えて清潔にハーブを楽しみたい方には、100均アイテムを活用した自作の水耕栽培が非常におすすめです。

身近なアイテムで作る自作プランター

土を使わず、お水と液体肥料だけで育てる水耕栽培は、虫が湧く最大の原因である有機物を排除できるため、キッチンの片隅で始めるのに最適な方法です。しかも、専用の高い道具を買わなくても、ダイソーやセリアなどの100均グッズと家庭の廃材だけで立派な栽培システムが作れちゃうんですよ。

用意するものは、空のペットボトル(またはプラスチックのタッパー)、食器用のウレタンスポンジ(ネットに入っている場合はネットを外します)、そして水耕栽培用の液体肥料の3つだけです。一番手軽な2リットルペットボトルを使った作り方をご紹介しますね。

step
1
ペットボトルを真ん中あたりでカッターを使って半分にカットします。(手を切らないよう注意!)

step
2
飲み口がついている上の部分をひっくり返し、下の部分に重ねて差し込みます。これで二段構造の容器の完成です。

step
3
台所用スポンジを消しゴムくらいの大きさにハサミで切り、真ん中に深めの十字の切れ込みを入れます。

step
4
買ってきたバジルの苗の根についた土を、バケツの水の中で綺麗に優しく洗い流し、先ほどのスポンジの切れ込みで茎の根元を挟み込みます。

step
5
スポンジごとペットボトルの飲み口部分にキュッと栓をするようにはめ込み、下の容器に液肥を溶かした水を入れます。

液肥の正しい希釈と管理

水耕栽培を成功させるための最大のポイントは、根っこを全部水に沈めないことと、専用の肥料を使うことの2点です。根の上半分(空気中に出ている部分)は空気に触れさせておくことで、植物が呼吸しやすくなり、致命的な根腐れを防ぐことができます。

また、水道水にはバジルが育つための栄養が全く入っていません。

一般的な観葉植物用の肥料ではなく、ハイポネックス微粉のようなミネラルが豊富に含まれた水耕栽培専用の液体肥料を必ず使ってください。最初は規定量よりも少し薄め(70〜80%程度)に作って様子を見るのが、肥料焼け(栄養過多で根が傷むこと)を防ぐコツですね。

水耕栽培キットを活用した管理の自動化とは?

水耕栽培キットを活用した管理の自動化とは?

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より確実に、そして手間を省いて育てたい場合には、専用の栽培キットという選択肢もあります。その驚きの機能に迫ります。

最新キットの驚くべき機能

100均グッズで手作りするのは楽しいけれど、リビングに置くなら見た目をもっとスタイリッシュにしたい、毎日の水質管理や、お水をこまめに替えるのが少し面倒…という方には、市販の水耕栽培キットを思い切って導入するのも賢い選択肢です。

最近の水耕栽培キットは本当に進化していて、驚くほど多機能なんですよ。例えば、植物の成長に最適な波長を出してくれるLEDライトがアームに一体化していて、日照不足という室内栽培最大の弱点を自動で解消してくれます。さらに、内部に小型のモーターやポンプが内蔵されており、水を定期的に循環させて根っこに常に新鮮な酸素を送り届けてくれる優れものもあります。

根腐れのリスクを劇的に軽減

これらの自動化機能により、室内栽培で一番の失敗原因である根腐れのリスクを大幅に減らすことができるんです。根腐れは、水中の酸素が足りなくなったり、水温が上がりすぎたりすることで起こります。バジルの水やりで根腐れを防ぐ基本でも触れていますが、水が動いている状態を作れるキットは、植物にとって最高に心地よい環境なんですね。

もちろん初期投資として数千円〜数万円の費用はかかりますが、お部屋のインテリア照明としても非常に優秀ですし、減った分の水と液肥を補充するだけという手軽さで、驚くほどこんもりと立派なバジルを育てることができます。忙しいけれど、お部屋に本格的で清潔なグリーンを取り入れたいという方にはとてもおすすめですよ。

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お水の管理を視覚的に分かりやすく、かつインテリア性も高めたいならハイドロボールという選択肢が最適です。

ハイドロカルチャーの魅力と仕組み

完全に水だけで育てる(根がむき出しになる)のは少し心もとない、もう少し植物を育てているという土っぽい見た目にしたい、という方には、ハイドロカルチャー(水耕栽培の一種)という育て方が向いています。

土の代わりにハイドロボール(粘土を高温で焼き上げて発泡させた丸い粒)という人工の土を培地として使います。ハイドロボール自体は無菌で清潔、虫が湧く原因となる有機物を含まず、嫌な匂いもありません。

しかも、汚れてきたらザルに出して水洗いすれば何度でも使い回せるという素晴らしいエコな特徴を持っています。ガラスの器やおしゃれなマグカップなど、穴の開いていない容器を使えるのも嬉しいポイントで、透明なガラス容器を使えば、お水の減り具合がひと目でわかるのも管理しやすくて便利ですね。

メモ

ハイドロボールで育てる場合、水が容器の底に溜まったままになるため、どうしても水が痛みやすくなります。

容器の底に根腐れ防止剤(ゼオライトやミリオンAなど)を少し敷いておくと、水質を浄化してお水が腐るのを防いでくれるのでより安心です。お水は容器の高さの4分の1から5分の1程度(ハイドロボールが少し浸かるくらい)だけ入れ、完全になくなってから数日後に次のお水を足すのが、根っこに呼吸させて長持ちさせる秘訣です。

ハイドロカルチャーも水耕栽培と同じく、ハイドロボール自体には栄養が全くないため、必ず水耕栽培用(またはハイドロカルチャー用)の液体肥料を、規定量より少し薄めにして定期的に与えるようにしてくださいね。

冬の寒さを乗り切るための温度管理術

バジル栽培において最大の難所となるのが冬の寒さです。室内環境を味方につけて、無事に春を迎えさせるコツを学びましょう。

窓際特有のコールドドラフトに注意

バジルはもともと熱帯アジア生まれの植物なので、寒さにはめっぽう弱いという明確な弱点があります。

気温が15度を下回ると成長がピタッと止まって休眠状態に入り、10度以下になると葉が黒く変色して枯れてしまいます。そのため、外では冬を越せずに一年草として扱われますが、室内環境であれば少しの工夫で冬越しさせることも夢ではありません。

室内で無事に冬を越すための最大のポイントは、窓際で発生するコールドドラフト(冷たい下降気流)からバジルを守ることです。

日中はポカポカと暖かい特等席の窓際も、日が落ちると外の突き刺すような冷気がガラスを通して伝わり、室内の空気を冷やして足元へ流れ落ちます。この急激な温度変化がバジルにとっては致命傷になるんです。

バジルの冬越しや寒さ対策についての詳しい解説にもある通り、夕方になったら、窓際から部屋の中央の暖かいテーブルの上や、少し高い棚の上などへ鉢をサッと移動させる習慣をつけてみてください。

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また、冬の間はバジルも半休眠状態になって成長が緩やかになるため、夏場のようにゴクゴクとお水を吸わなくなります。ここで夏と同じペースで水やりをしてしまうと、土やスポンジがいつまでも乾かず、冷たいお水に浸かりっぱなしになってあっという間に根腐れを起こします。

冬場の水やりは「土の表面がしっかり乾いてから、さらに2〜3日待ってからたっぷりと与える」くらいの、少し乾かし気味のメリハリをつけた管理が正解です。暖房の温風が直接当たる場所は極端に乾燥して葉っぱが傷むので絶対に避けてくださいね。

バジルの室内での育て方についての総括

茎を増やすために葉の付け根のすぐ上でカットする摘心(ピンチ)のポイントを示したイラスト

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いかがでしたでしょうか。今回は初心者の方でも失敗せずに長く楽しめるよう、様々な角度からアプローチをご紹介してきました。

最後におさらいをしておきましょう。室内栽培を成功させるためには、まずは園芸店で元気な苗を選ぶこと。そして、コバエなどの虫が湧きにくい清潔な土を選ぶか、100均グッズやハイドロボールを活用した衛生的な水耕栽培など、自分のライフスタイルに一番合った環境を作ってあげることが大切です。

日当たりの良い窓際に置きつつ、真夏の葉焼けや冬場の冷え込み、そして水のやりすぎによる根腐れには十分注意してあげてくださいね。また、長くたくさん収穫するためには、草丈が20cmくらいになったら先端をハサミでカットする摘心(てきしん)を行って、脇芽をどんどん増やしてこんもりと育てるのが最大のコツですよ。

バジルは、少し手をかけて観察してあげればあげるほど、色鮮やかな緑と素晴らしい香りで応えてくれる本当に可愛い植物です。この記事でご紹介したバジル 育て方 室内の基本を参考に、ぜひあなたのお部屋でも、美味しくて心癒されるバジル栽培をスタートさせてみてくださいね!

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