当サイトの管理人について
はじめまして。 このサイト「園芸の教科書」へお越しいただき、本当にありがとうございます。 運営している、めぐみと申します。
平日は会社員としてデスクワーク中心の毎日。終業時刻が近づくと、少しだけ重たくなる肩。帰宅してからも、ついスマートフォンに目を落としてしまう…。そんな、変わり映えしない日々に、いつからか心のどこかで小さな渇きを感じていました。
「何か、暮らしに彩りや育てる喜びがほしいな」
そんなことを漠然と考えていたある休日の午後、ふと、自宅マンションの殺風景なベランダに目が留まりました。ただ室外機が置いてあるだけの、無機質なコンクリートの空間。そこに、以前訪れたカフェの、緑あふれる素敵なテラスの記憶が重なりました。
「この空間に、私だけの小さなオアシスを作れたら…」
PCの画面と向き合う時間が長いからこそ、休日は土や緑に触れて心からリフレッシュしたい。それが、私のガーデニングの旅の始まりでした。
はじめての挑戦と、大きな失敗
とはいえ、植物を育てた経験は小学校のアサガオ観察くらい。知識ゼロの私は、とにかく「形から入ろう」と、おしゃれな園芸店へ向かいました。
そこで私が手にしたのは、見た目のスタイリッシュさだけで選んだ、ローズマリーとイタリアンパセリの小さな苗。テラコッタの鉢に植え替え、満足げにベランダに並べました。「これで我が家も、憧れのベランダガーデンだ」と。
しかし、現実はそう甘くはありませんでした。
「水は毎日あげたほうがいいのかな?」「肥料ってなんだか難しそう…」 次々と湧き上がる疑問に、私はその場しのぎでインターネットの断片的な情報を拾い集めては、一喜一憂するばかり。
日当たりが良い方がいいだろうと直射日光に当て続けたローズマリーは、なんだか元気がなくなり、水のあげすぎで蒸れてしまったイタリアンパセリの葉は、日に日に黄色く変わっていきました。
結局、私の知識不足と浅はかな思い込みが原因で、最初に迎えた植物たちを、一つも元気に育ててあげることができませんでした。静かになってしまった鉢を前に、「植物に申し訳ない」という罪悪感で胸が一杯になったのを、今でもはっきりと覚えています。
才能ではなく知識。「教科書」との出会い
「やっぱり私には、植物を育てる才能なんてないんだ…」
すっかり自信を失いかけた私ですが、どうしても緑のある暮らしへの憧れを捨てきれずにいました。そして、本屋の園芸コーナーで一冊の入門書を手に取ったとき、ハッとしたのです。
そこには、私が知らなかった植物の世界の理屈が、丁寧に書かれていました。 土には酸度(pH)があること。根も呼吸をしているから、水はけが大事なこと。植物の種類によって、必要な日照時間が全く違うこと…。
その時、私は確信しました。ガーデニングは、センスや才能でやるものではない。スポーツに基本フォームがあるように、料理にレシピがあるように、植物が生きる仕組みそのものを理解するための、揺るぎない基本があるのだと。
私が求めていたのは、その場しのぎの対処法ではなく、この基本を体系的に学べる「教科書」だったのです。
このサイトが、あなたの教科書になるために
このサイトは、そんな私の大きな失敗と、たくさんの本や専門サイトから学び、そして実際に自分の手で試した生きた経験から生まれました。
ここでは、園芸のプロが語るような難しい話ではなく、ひとりの不器用な初心者が体当たりで見つけ出した、「これならできる!」と思える等身大の情報を発信しています。
うまくいった成功体験はもちろんですが、私が過去にしてしまったような恥ずかしい失敗談も、包み隠さず正直にシェアします。なぜなら、その失敗こそが、次の一歩を踏み出すための最も価値ある学びだと知っているからです。
このサイトが、かつての私のように「何から始めたらいいかわからない」と立ちすくんでいる方や、「一度失敗して自信をなくしてしまった」という方の、心強い一冊目の「教科書」になれたら、それほど嬉しいことはありません。
さあ、一緒に土に触れ、芽の出る喜びに心を躍らせ、緑のある暮らしを育てていきませんか? どうぞ、ゆっくりとページをめくっていってくださいね。
管理人:めぐみ