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ミニトマトが赤くならない!原因とすぐできる対策・追熟のコツ

ミニトマトが赤くならない!原因とすぐできる対策・追熟のコツ

こんにちは。園芸の教科書運営者のめぐみです。

家庭菜園で愛情込めて育てているミニトマトが、いつまで経っても赤くならないと心配になりますよね。せっかく実がたくさんついているのに、緑色のままだったり、実や葉が白くなる現象が起きたりすると、肥料が足りないのかな、何かの病気かもしれないと不安に思う方も多いと思います。

特にアイコやぷるるんといった人気の品種を育てていて、秋や冬が近づいても色づかない場合、どう対策して追熟させればいいのか原因がわからず迷ってしまいますよね。実は、ミニトマトが赤くならない理由には、夏の気温があつすぎる環境や日照不足、あるいはそもそも黄色やオレンジに熟す品種だったなど、さまざまな要素が関係しています。

この記事では、ミニトマトが色づかない理由と、ご家庭で簡単に実践できる対処法についてわかりやすく解説します。読み終える頃には、あなたのミニトマトを美味しく赤くするヒントがきっと見つかるはずですよ。

この記事のポイント

  • ミニトマトが色づかない主な原因と環境の関わり
  • 夏の猛暑や秋の低温がトマトの着色に与える影響
  • 肥料の正しい与え方と病害虫のサインの見分け方
  • 青いトマトを室内で早く赤くする追熟のテクニック

ミニトマトが赤くならない主な理由は?

ミニトマトが赤くならない原因とすぐできる解決策のタイトル画像

園芸の教科書・イメージ

家庭菜園などで「ミニトマトがなかなか赤くならない」と悩むことは少なくありません。ミニトマトが鮮やかな赤色に色づくためには、単に日数が経過するだけでなく、気温や日照時間などの環境条件が深く関わっています。

具体的には、花が咲いてから実が完熟するまでに、日々の平均気温を足し合わせた積算温度が一定の基準に達する必要があるんです。

しかし、ただ暑ければ良いというわけではなく、日本の夏のように連日30℃を超える猛暑が続くと、赤色色素を作る働きがストップしてしまい、逆に色づきが悪くなるという現象が起きます。

また、日照不足による光合成の低下や、葉や茎ばかりを成長させてしまう肥料の与えすぎなども、着色を遅らせる大きな要因となります。このように、赤くならない背景には様々な理由が隠されていますので、まずはご自身の栽培環境と照らし合わせながら、一つずつ原因を確認していきましょう。

着色不良を引き起こす原因は?

トマトの実が赤く色づくプロセスを知る上で、一番大切なキーワードが積算温度です。植物はカレンダーの日数ではなく、これまで浴びた熱の合計で成長度合いが決まるという特性を持っています。

カレンダーではなく温度の積み重ねを意識する

ミニトマトの場合、花が咲いてから完熟するまでに、だいたい800℃から1100℃の積算温度が必要だと言われています。

例えば、毎日の平均気温が20℃の過ごしやすい季節なら、20℃×40日で800℃となり、約40日で赤くなり始める計算ですね。もし、春先の気温が低い時期や、秋口にさしかかって平均気温が15℃程度まで下がってしまった場合、800℃に到達するまでには50日以上の日数が必要になります。

メモ

果実が大きいほど組織全体を熟成させるためにたくさんの熱量が必要になるため、大玉トマトの方がミニトマトよりも色づくまでに長い時間がかかります。
トマトの種類 開花から収穫までの目安日数 必要な積算温度の目安
ミニトマト・中玉トマト 約40日〜50日 800℃〜1100℃
大玉トマト 約50日〜60日 1000℃〜1100℃

実が大きくなっているのに青いまま…というケースの多くは、単純にこの積算温度にまだ達していないだけ、ということがよくあります。

特に実がたくさん付いている時期は、「早く赤くならないかな」と焦ってしまいがちですが、そんな時は過剰な水やりや肥料を控え、自然に熱量が貯まるのを気長に待つことが一番の対処法になることも多いですよ。

花が咲いてから合計800度から1100度の積算温度が必要であることを示す

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夏の気温が暑すぎるケース

30度以上の猛暑による夏バテや15度以下の秋の低温がトマトの着色を妨げる原因を図解

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積算温度のお話をすると、「じゃあ夏場の暑い時期なら、あっという間に800℃に達してすぐ赤くなるのでは?」と思うかもしれません。でも、実はここに大きな落とし穴があるんです。

リコピン生成を妨げる高温障害(夏バテ)

トマトを鮮やかな赤色にする色素「リコピン」は、20℃から25℃の気温で一番活発に作られます。逆に、日中の気温が30℃を超えるような過酷な猛暑日が続くと、リコピンを作る酵素の働きがピタッと止まってしまう性質があるんですね。

国の研究機関(農研機構)のデータでも、32℃を超えるとリコピンを作る働きがストップしてしまい、夏の果実は通常時に比べてリコピンが約3割も減ってしまうことがわかっているそうです。

人間が猛暑で体調を崩すように、トマトも夏バテ(高温障害)を起こしてしまいます。

実の大きさ自体は十分育っていて、触ると少し柔らかくなっている(熟成は進んでいる)にもかかわらず、いつまで経っても黄色やくすんだオレンジ色で停滞している場合は、この高温障害の可能性が高いかなと思います。夏の強い日差しにさらされ続けると、果実そのものの温度も急上昇してしまうため注意が必要です。

窒素成分の多い肥料の与えすぎ

窒素肥料の与えすぎ、白い虫による被害、黄色やオレンジの品種など、温度以外の原因を図解

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気温や日照といった環境が良くても、土の中の栄養バランスが崩れているとミニトマトは上手に赤くなりません。その代表的な原因が窒素(チッソ)成分の与えすぎです。

葉ばかり茂るツルボケ現象に要注意

肥料に含まれる三大要素(窒素・リン酸・カリウム)のうち、窒素は葉や茎を大きく育てるために必要な成分です。もちろん生育の初期にはたっぷりの窒素が必要なのですが、実を赤く熟成させる時期にまで土の中に窒素が多すぎると、植物は「今はまだ体を大きくする時期なんだな」と勘違いしてしまいます。

その結果、獲得した栄養やエネルギーを、新しい葉っぱやわき芽をグングン伸ばすことばかりに使ってしまい、肝心の実を赤く熟成させるのを後回しにしてしまうんです。

注意ポイント

このアンバランスな状態を農業用語で「ツルボケ」と呼びます。見かけ上は葉っぱが濃い緑色で立派に茂っているのに、実が一向に青いままなら、ツルボケを疑ってみてくださいね。

「全然赤くならないから、きっと栄養不足なんだ!」と安易に判断して、一般的な液肥などをドバドバ与えてしまうと、事態をさらに悪化させる逆効果になってしまいます。

追肥をする際は、現在の株の勢い(樹勢)をしっかり観察し、実の成長と色づきを促す「リン酸」が多めに入ったトマト専用肥料を選ぶのがおすすめですよ。

秋の低温と日照時間不足

ミニトマト が赤くならない?秋の低温と日照時間不足

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季節が変わり、秋が深まる10月や11月頃になると、「夏の終わりから育てている実が、いつまで経っても赤くならない」というご相談がグッと増えます。これは先ほど解説した積算温度の不足と日照時間の短さが重なるためです。

人気品種アイコなどに見られる秋の停滞

例えば、秋口になって平均気温が15℃まで下がってしまうと、赤くなる目安の800℃に達するまでに約53日もかかってしまいます。特に、家庭菜園でも大人気のプラム型ミニトマト「アイコ」などは、次々とたくさんの実をつける反面、秋まで栽培を引っ張った際に、この低温と日照不足のダブルパンチを受けやすい傾向があります。

秋は太陽の位置が低くなり、ベランダや庭でも日陰になる時間が長くなります。

光合成で作られるエネルギーが減少し、さらに温度も足りないとなれば、色づきがピタッと止まってしまうのは自然なことなんですね。秋のミニトマトが赤くならないのは、病気ではなく単なる熱量と光の不足が原因であることがほとんどです。

実が黄色やオレンジの品種

これは意外と盲点で、笑い話のようによくあるケースなのですが、育てているトマトがそもそも赤くならない品種だったというケースもあります。

多様化するミニトマトのカラーバリエーション

最近はホームセンターや園芸店でも、伝統的な赤色だけでなく、黄色、オレンジ、紫色、チョコレート色、さらには完熟してもクロロフィル(緑色の色素)が抜けずに緑色のままの「みどりちゃん」といった、本当に珍しいカラーのミニトマトがたくさん売られています。これらは、リコピンではなく、カロテンやルテインといった別の色素を蓄積する遺伝子を持っているためです。

春に苗を買う時にうっかり普通の赤いミニトマトだと思い込んでしまい、「いつまで経っても黄色いからまだ未熟だ」と樹の上に放置してしまうと、ただ実が過熟して割れたり腐ったりするだけになってしまいます。

トラブルシューティングの第一歩として、購入した苗のラベルや種袋を見て、品種本来の完熟色を再確認してみるのもとっても大切ですね。

害虫や病気による生育不良

ミニトマトが赤くならない原因は?害虫や病気による生育不良?

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もし、実がただ青い(緑色)だけでなく、「白っぽく色が抜けている」「葉に不規則な黄色い斑点がある」「粉をまぶしたように白い」といった明らかな異常症状が見られる場合は、温度や肥料の問題ではなく、害虫や病気の影響を疑う必要があります。

タバココナジラミによる白化現象とうどんこ病

特に夏の猛暑下で爆発的に増えるタバココナジラミという非常に小さな白い害虫は、トマトの葉や実の汁を吸って、実に着色異常(白熟果・白化現象)を引き起こします。実の表面から緑色が不規則に抜け、全体が白っぽくなってしまった実は、残念ながらリコピンを作る能力を完全に失っているので、どれだけ待っても正常な赤色になることはありません。

また、このタバココナジラミは「トマト黄化葉巻病」という厄介なウイルスを運んでくる運び屋(ベクター)でもあり、感染すると葉が黄色く縮れて株全体の生育が完全に止まってしまいます。

さらに、秋口や乾燥した時期には葉っぱに白い粉がつく「うどんこ病」なども光合成を阻害する原因となります。異常を見つけたら、早めに防虫ネットや粘着シート、適切な薬剤で対処することが大切です。

ミニトマトが赤くならない時の対処法は?

ミニトマトが赤くならない時の対処法は?

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ミニトマトが赤くならない原因にいくつか心当たりがあれば、それぞれの状況に合わせた適切な対策を行うことで、しっかりと色づかせることができます。まず、まだ積算温度が足りていないと予想される場合は、焦らずに自然に色づくのを待つことが基本です。

秋になり気温が下がってきた時期には、株や実を保温して温度を稼ぐ工夫が有効になりますし、葉が茂りすぎている場合は葉かきを行って日当たりを改善してあげましょう。夏の猛暑が原因であれば、遮光ネットを利用して直射日光を和らげることも大切ですね。

どうしても寒さで木の上で赤くならない場合は、青いまま収穫して室内に置き、エチレンガスの力を借りて追熟させるという裏技もあります。ご自身の栽培環境と季節に応じた最適なケアを行ってみてくださいね。

冬を迎える前の保温対策

透明な袋で包んで太陽の熱を閉じ込め、空気穴を開けて蒸れを防ぐ秋の保温術の図解

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秋から冬にかけての気温低下が原因で赤くならない場合は、物理的に温度を上げてあげる工夫(保温)がとても効果的です。

不織布やビニール袋で作る小さな温室

具体的には、株全体を農業用の不織布でふんわりと覆ったり、実がついている房(果房)ごとに透明なビニール袋をかぶせたりして、局所的な温度(マイクロクリマ)を高めてあげましょう。

これによって、外の冷たい風を遮り、日中の太陽の熱を閉じ込めることができるため、外が肌寒くても袋の中はポカポカになり、日々の積算温度のペースを加速させることができます。

不織布は光と空気を通すため、日中もかけっぱなしで大丈夫です。ビニール袋を使う場合は、日中に温度が上がりすぎて蒸れてしまわないよう、下部を開けておくか、ところどころに空気穴を開けておくのがポイントです。手軽に100円ショップの資材でもできる保温対策なので、秋口の栽培ではぜひ試してみてくださいね。

葉かきで日当たりを改善する

ミニトマトが赤くならない原因は?葉かきで日当たりを改善する

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株が元気に育ちすぎて葉っぱがジャングルのように生い茂っていると、肝心の実にお日様の光が直接届かなくなってしまいます。リコピンは、葉っぱの光合成で作られるエネルギーだけでなく、実そのものが太陽の光を浴びることでも作られやすくなるため、余分な葉っぱを切り落とす葉かき(摘葉)をして日当たりを良くしてあげましょう。

葉を切り落とす正しいタイミングと枚数の目安

ミニトマトは基本的に、下の方から順番に実が赤くなっていきます。上にどんどん新しい葉が茂っていくと、下の段の実に大きな影を作ってしまうんですよね。

葉かきをする一番のタイミングは、その段の実の収穫が終わった時や、実が白っぽく色抜けして熟し始めた時です。その房のすぐ下にある古い葉っぱや、黄色く枯れかけている老化葉は、光合成の働きも落ちているので、思い切って根元から切り落としてしまって大丈夫ですよ。

メモ

実はトマトって、「葉、葉、葉、花(実)」という4拍子のリズムで規則正しく上に伸びていく植物なんです。一つの実を育てるのに必要な葉っぱは、その房のすぐ下にある3枚だと言われているので、それより下の葉は役目を終えていると考えてOKです。

ただし、早く赤くしたいからといって、一度にバサバサと大量の葉を切り落とすのはNGです。急激に葉が減ると株全体がストレスを感じて弱ってしまうため、1回の作業で切り落とすのは1株につき2〜3枚程度にとどめて、数日おきに少しずつ進めるのがコツかなと思います。

実の下にある古い葉を切る葉かきや、育ちの悪い実を摘んで栄養を集中させる対策の図解

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風通しを良くしてカビ由来の病気を防ぐ

葉かきを行うもう一つの大きな目的は、株元の風通しを劇的に改善することです。葉が密集して湿気がこもると、カビを原因とする「灰色かび病」や「葉かび病」といった病気の温床になってしまいます。

実際に、葉が茂りすぎる状態(過繁茂)を避けて日当たりと通風を良好に保つことは、病害を防ぐための最も基本で効果的な対策として推奨されています(出典:茨城県 農業総合センター病害虫防除部『ナス科野菜の耕種的防除法』)。病気になってからでは遅いので、予防の意味でも株元をスッキリさせておきたいですね。

注意ポイント

葉かきやわき芽かきは、切り口が早く乾くように、必ず「晴れた日の午前中」に行うのが鉄則です。 雨の日や夕方に作業をすると、傷口からカビなどの雑菌が入りやすくなるので注意してくださいね。また、ウイルスを他の株にうつさないよう、ハサミはアルコールで消毒してから使うか、手でパキッと折るようにして摘み取るのがおすすめです。

実を厳選する摘果(てきか)でエネルギーを集中!

また、順調に育つと一つの房に20個も30個も実がつくことがありますが、実がたくさんつきすぎている場合は、限られた栄養が分散してしまい、結果的にすべての実が赤くなるのが遅れてしまいます。

そんな時は、ちょっともったいない気がするかもしれませんが、育ちの悪い極端に小さな実や、形がいびつな実、あるいは房の先端の方についている実を間引く摘果(てきか)を行ってみてください。残した実に栄養とエネルギーを集中させることができるため、一つ一つの実を早く、そして甘く完熟させることができますよ。

作業名 主な目的と効果 行うタイミングの目安
葉かき(摘葉) 日当たりと風通しの改善、病気(カビ)の予防 収穫が終わった房の下の葉や、黄色く枯れた葉が出た時
摘果(てきか) 残した実へ栄養を集中させ、成熟・着色を早める 一つの房に実が多すぎる時、小さすぎる実や奇形果を見つけた時

収穫後に追熟で赤くする方法は?

青いトマトとりんごを一緒に袋に入れ、りんごから出るエチレンガスで追熟を促す方法の図解

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急な寒波の到来や、長雨による実割れ(裂果)のリスクが高い時など、どうしても樹の上で赤く完熟させるのが難しい時は、最終手段として「追熟(ついじゅく)」というテクニックを使いましょう。

りんごのエチレンパワーを活用したスピード追熟

追熟を成功させるコツは「収穫のタイミング」です。

カチカチの深緑色の状態ではなく、ヘタの周りがほんの少し白っぽく色が抜け、完熟に向けた初期サインが出始めた健康な青いトマトを収穫します。これを直射日光の当たらない、風通しの良い涼しい室内(室温が15℃〜25℃の範囲)にザルなどで重ならないように置いておくだけでも、数日で自然に赤く色づいていきます。

さらにこのスピードを劇的にアップさせたい時の裏技が、りんごと一緒にビニール袋に入れることです。

りんごからはエチレンガスという熟成のスイッチを入れる植物ホルモンがたくさん放出されています。未熟なトマトはエチレンの感受性が高いため、りんご(4分の1にカットした欠片でもOK)やバナナと一緒にふんわりと袋を閉じておくと、驚くほど早く鮮やかな赤色に変身してくれますよ。

注意ポイント

キャベツ、レタス、キュウリ、ブロッコリーなど、「熟す」タイプではない他の葉物野菜をりんごと一緒に保存すると、エチレンの影響で急速に葉が黄色くなり、傷んで腐るのが早くなってしまうので、必ず別の場所で保管(隔離)してくださいね。

赤くならないトマトを美味しく食べるには?

ミニトマトが赤くならない原因は?赤くならないトマトを美味しく食べるには?

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温度管理やりんごを使った追熟を試しても、初期の成熟サインが全く出ていなかった青いトマトは、最後まで赤くならないことがあります。でも、ガッカリして「失敗した…」と生ごみに捨ててしまうのはちょっと待ってください!

グリーントマトならではの魅力を楽しむ

そんな完全なグリーントマトは、赤い完熟トマトとは違った爽やかな酸味と、火を通しても崩れない硬い食感を持つ、立派な別の食材になります。

例えば、厚めにスライスして塩コショウと衣をつけ、多めの油でサクッと揚げるフライド・グリーン・トマトは、アメリカの南部料理でおなじみの絶品メニューです。また、お酢とハーブでじっくり漬け込んでピクルスにしたり、細かく刻んでカレーや炒め物の酸味出しに使ったりすると、とても美味しく食べられますよ。

どうしても赤くならなかった時は、「新しいレシピを試すチャンスが来た!」と前向きに捉えて、青いトマトならではの味覚を存分に楽しんでみてくださいね。

赤くならなかった青いトマトを厚く切って油で揚げたりピクルスにしたりして楽しむ方法

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ミニトマトが赤くならないについての総括

温度と日当たりの見直し、葉や実を減らす、室内での追熟、青いまま料理する、という4つの対策まとめ

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ここまで、ミニトマトが色づかないさまざまな要因やその対処法についてお伝えしてまいりました。ミニトマトが赤くならないのには、積算温度の不足、夏の暑すぎる気温(夏バテ)、日照不足、窒素肥料の与えすぎ(ツルボケ)、そして害虫や病気など、必ず何かしらの原因が隠れています。

まずはご自身の栽培環境をよく観察し、「もしかして肥料が多すぎたかな?」「秋になって日当たりと温度が足りないのかな?」と仮説を立てて、葉かきの実施や保温などの対策を行ってみてくださいね。どうしても木の上で完熟させるのが難しい季節になったら、無理をせずに早めに収穫し、室内でりんごと一緒にゆっくり追熟させるのも立派なテクニックのひとつです。

また、最終的にどうしても赤くならなかった場合でも、緑色のトマトならではの爽やかな酸味や歯ごたえを活かした美味しいお料理のレシピがたくさん存在します。うまく色づかなかった出来事も、家庭菜園ならではの楽しいハプニングとして前向きに味わってもらえたら、私としてもとても嬉しいです。

注意ポイント

ここでご紹介した積算温度(800℃〜1100℃)や収穫までの日数などの数値データは、あくまで一般的な目安となります。お住まいの地域や栽培環境、品種によっても異なりますので、正確な情報は種苗メーカーの公式サイトをご確認くださいね。また、深刻な病害虫の被害が出た場合や、農薬等の使用にあたっては、最終的な判断はお近くの農業指導機関などの専門家にご相談ください。

原因を正しく見極めて、植物が発する小さなサインを見逃さずに上手にお手入れを続けましょう。あなたのお庭やベランダで、真っ赤で甘くて美味しいミニトマトがたくさん収穫できることを願っています。私自身も毎年試行錯誤の連続ですが、一緒に家庭菜園の楽しさを味わっていただければ幸いです!

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